多くの飼い主さんが悩む「インターホンに吠える」問題について実際の改善例をご紹介します。1歳5ヶ月のミニチュアダックスフンド・ちょび君。怖がりで警戒心が強く大きな悩みを抱えていました。インターホンが鳴ると「ワンワンワン!」と猛烈な勢いで吠え続けるため飼い主さんは困っていました。実はこのようなケースは多くの犬に見られます。 |犬のインターホン吠えは練習でなおせる

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犬のインターホン吠えは練習でなおせる

公開日:2025.09.09   
最終更新日:2025.09.10

犬のインターホン吠えは練習でなおせる

今回は、多くの飼い主さんが悩む「インターホンに吠える」問題について、実際の改善例をご紹介します。1歳5ヶ月のミニチュアダックスフンド・ちょび君。

怖がりで警戒心が強く、大きな悩みを抱えていました。インターホンが鳴ると「ワンワンワン!」と猛烈な勢いで吠え続けるため、飼い主さんはインターホンの相手の声が毎回聞き取れず困っていたのです。

実はこのようなケースは、ちょび君に限らず多くの犬に見られます。理由はシンプルで、犬が「インターホン=誰か来る=警戒」と学習してしまうからです。結果として、「インターホン音=吠える」という行動パターンが定着してしまうのです。つまり、インターホン吠え改善の鍵は、適切な練習を重ね、このパターンを切り替えることです。

ステップごとの練習方法

ちょび君のケースでは、4つのステップで練習を進めました。

音に慣れさせる

まず、室内のインターホンパネルで音を鳴らせるか確認しました。これができれば練習は簡単なのですが、残念ながらちょび君のお家では無理でした。そこで、スマホにインターホンの音を録音することにしました。これで、好きなときに音を流して練習することが可能になります。

そして録音したインターホン音を流し、その直後におやつをあげます。音とおやつをセットにして「インターホン=おやつがもらえる♪」と印象づけます。この時に使うのは、インターホン音を聞いても食べたがる“特別に好きなおやつ”がベストです。

行動パターンを作る

インターホン音に慣れて吠えなくなったら、音を鳴らした後「ハウス」の合図。おやつで誘導してクレートに入る流れをつくります。

実践に近づける

すんなりクレートに入るようになったら、音を鳴らした後にわざとインターホンパネルで応答する練習をします。そこで吠えないで過ごせたら、しっかり褒めます。

リアルな来客シミュレーション

さらに吠えなかったら、家族に実際外のインターホンを押してもらいます。本当に来客が来たように練習し、ここでも「音が鳴ったらクレートに入り、おやつを食べる」流れを強化します。

犬のインターホン吠え練習成功のポイント

成功のポイントとは

行動パターンの切り替え

この練習で最も大切なのは、犬の行動パターンを根本から変えることです。
従来のパターン:
インターホン → 来客がある → 吠える
新しいパターン:
インターホン → おやつがもらえる → 落ち着いておやつを食べる
この切り替えこそが、インターホン吠え改善の核心なのです。

「褒める」ことの絶大な効果

ここで絶対に忘れてはいけないのが、私のモットー「褒めることが何よりも大切」ということです。「吠えたことを叱る」のではなく、「吠えなかったことを褒める」。強く叱って直そうとするよりも、吠えないことを褒めた方が効果が高く、改善も早いのです。

わずか30分で驚きの結果が!

ちょび君は、スマホに録音したインターホン音で練習を始めて、なんと3回目くらいで吠えなくなりました。そして1時間のレッスンの最後、私が実際に外からインターホンを押し、飼い主さんが応答しても、ちょび君は一切吠えなかったのです!正味30分ちょっとの練習での変化に、飼い主さんも驚かれていました。

練習しだいで必ず変われます

「うちの子にもこんなことができるの?」そう思われるかもしれませんが、大丈夫です。ちょび君も最初は典型的なインターホン吠えをしていました。インターホン吠えは、練習すれば必ず改善できる行動です。

もちろん、すぐに成果が出る子もいれば、少しずつ時間をかける子もいます。
大事なのは、
「焦らず」
「叱らず」
「褒めながら」
です。

犬が「チャイム=おやつ♪」と認識するようになったとき、日常は驚くほど快適になりますよ。

ドッグベースキャンプ
トレーナー 小川亜紀子


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