悩みの多いトイレのしつけ
コロナ禍以降、しつけの依頼の大部分が「子犬のしつけ」になっています。
コツは失敗をさせないようにする
その中でも、最も多い悩みはトイレのしつけです。それは、犬が毎日排泄するから。このため、子犬でも成犬でも、犬を家に迎えた瞬間からトイレの問題が始まります。
犬のトイレのしつけのコツは「失敗をさせないこと」です。いかに排泄の失敗をさせないかが、成功の鍵になります。ほとんどの場合、「ケージ内では失敗せず、ケージから出して自由にすると失敗する」というケースです。そのため、「タイミングや時間を見て、失敗する前にケージに戻す」ことを実践すれば、子犬のトイレ問題はすぐに解決します。
ところが、時々「ケージ内でもトイレの失敗をしてしまう」というパターンがあります。この場合、ケージ内の環境設定が重要になります。
これまでの実例をもとに、問題解決のヒントをお伝えします。
(例1)ケージ内で、トイレではなくベッドで排泄をしてしまう
これは、犬にとってトイレと寝床の区別がつきにくいことで起こることが多いです。例えば、バスタオルを畳んで寝床(ベッド)にしていると、犬はトイレトレー(トイレシート)とバスタオル、どちらも長方形で染み込む素材なので、どちらが寝床でどちらがトイレか分からず、失敗してしまうのです。
この場合の対策は、区別をつきやすくしてあげること。写真のように、ベッドを縁付きの物にしたり、クレートを寝床として置くと、間違いようがなくトイレで排泄をしてくれるようになります。
(例2)ケージ内のトイレからはみ出して排泄してしまう
トイレシートやトイレトレーから少しはみ出してしまうのは、多くの場合、身体の大きさに対してトイレのサイズが小さいことが原因です。そのため、トイレのサイズを大きくすることで問題が解決することが多いです。
(例3)ベッドとトイレ以外のスペースで排泄してしまう
ベッドとトイレの間(何もない場所)で失敗してしまう場合は、そのスペースを埋めることで改善します。例えば写真のように大きいベッドを置くとか、水やエサのお皿をおくなどしてスペースを埋めます。そうすると、失敗する場所がなくなるので、トイレで排泄するようになります。
またはもう一枚の写真のように、シートを敷き詰めて寝床以外は“トイレ”というようにするのも良いです。
(例4)ケージの柵に足をかけて立っておしっこをしてしまい、ケージの外におしっこが出てしまう
これはとても稀なケースですが、このような場合は柵に足をかけられないように、壁代わりにダンボールやアクリル版をつける、または写真のように、立ち上がれないように上にアクリル板等をつけて天井を低くする、などして対策をすると良いです。
ケージの中の工夫で失敗を防ぐ
ケージ内で排泄の失敗をしてしまう場合は、なぜミスしてしまうのかを考えて、その原因を潰すようにケージ内のレイアウトを工夫する必要があります。そして、上手く失敗を防げたら(=成功したら)、よ~く褒めて、ご褒美をあげて、ケージから出してあげるということをしてください。
そうすればどんどん成功率が上がって、トイレのしつけをクリアできますので。もしあなたの愛犬に同じような問題があったら、ぜひこれらの実例を参考に対策をしてみてください。
ドッグベースキャンプ
トレーナー 小川亜紀子