多頭飼いをする際の先住犬との関係は?
最終更新日:2023.06.27
青葉区に住んでいるフレンチブルドッグの2歳半になる福太朗君。今年の春、新たにフレンチブルドッグの子犬の桃太朗君が家族に加わりました。
環境を整えて少しずつ2頭を直接会わせる
福太朗君はもともと他の犬が苦手で、これまで犬との交流がほとんどありませんでした。また福太朗君は他の犬が苦手なこと以外にも、一度興奮してしまうと人に対して物凄い勢いで飛びつきなかなか落ち着くことが出来ませんでした。
そのため飼い主さんは子犬を迎える前にレッスンの依頼をされ、初回レッスンではとにかく福太朗君を落ち着かせる練習をしてもらいました。
新しい犬に大興奮
そして桃太朗君を迎えた直後に2回目のレッスンを行いました。その時の福太朗君は、サークル内の桃太朗君の姿を見ると興奮してすごい剣幕でサークルに体当たりしていて、直接会わせたら深刻なケガを負わせてしまいそうなほどでした。
そんな状況を見て、2頭が仲良くなるには相当時間がかかるのではと思いました。とにかく直接福太朗君と桃太朗君を会わせるのは危険なので避けてもらいました。
そして様子を見ながら、環境設定を工夫して少しずつ2頭を直接会わせるようにしてもらいました。飼い主さんは2頭を早く仲良くさせたいという思いから、忠実にアドバイスを実践されて、さらにご自身なりに工夫をして2頭の距離を縮めていきました。
犬と犬だからすぐに仲良くなるとは限りません
その結果私の当初の予想を覆してあっという間に2頭は仲良くなり、3回目のレッスン後には写真のように落ち着いて一緒に寝られるくらい良い関係が築けたのです。
最近コロナ禍で多頭飼いを始めて、先住犬との関係が上手く行かないといった相談が増えています。犬だから犬と仲良くできるだろうと思うかもしれませんが、そうとは限りません。
もし初めて多頭飼いをする場合は、先住犬とスムーズに良い関係が築けない可能性もあることを考えてください。
そして、上手く行かなかったとしたら早めに専門家に相談しましょう。
関連記事:
多頭飼いで良い犬同士の関係をつくる
https://dogbc.jp/stuffblog/2019-11-23/
ドッグベースキャンプ
トレーナー 小川亜紀子