犬が散歩を怖がって歩かない
散歩が怖くて行きたがらない、歩くのに時間がかかったり、また無理に外に連れ出すとパニックになったりする犬は少なくありません。散歩を怖がって歩いてくれない犬でも、諦めずに散歩の練習をすれば克服でき散歩好きな犬になれます。
犬は本来散歩が大好きな動物です。そこで今回は、犬が散歩を怖がり歩かない理由や、犬が散歩を好きになる4つのステップを紹介します。ぜひ、参考にしてください。
犬が散歩を怖がり歩かない3つの理由
犬によって散歩を怖がり歩かない理由は異なります。とくに多い理由は、以下の3つと考えられます。
・いろいろな経験が不足している
・リードや首輪が怖い
・散歩にトラウマがある
ひとつずつ紹介します。
いろいろな経験が不足している
犬も人と同様、初めての経験や慣れていないものに恐怖を感じます。犬は12週までに経験したものはスポンジのように吸収しますが、それ以降は徐々に初めての経験を怖がったり不安を覚えたりします。12週までに散歩を経験しなかった犬の場合、「外の環境=怖い」と認識されてしまい散歩を怖がるのです。例えば散歩中にで出会う他の犬や人・子どもなどに怖がるケースです。
リードや首輪が怖い
リードや首輪つけることに慣れてなく怖くて感じて、散歩で歩かないといったケースもあります。首輪をつけると自由が効かず怖いと感じる犬もいれば、リードで引っ張られるのが怖いと感じる犬もいるでしょう。
散歩にトラウマがある
散歩の最中に怖い思いをして、トラウマになっている可能性もあります。例をいくつかあげてみましょう。
・散歩中に急に大雨にあった。また雷が鳴った
・救急車がサイレンを鳴らして通った
・散歩に行くと他の犬に毎回吠えられる
・子どもに追っかけられた
犬が散歩を好きになる4つのステップ
犬が散歩を怖がる理由によって、しつけ方は変わってきます。ここでは散歩にいっても余り歩かない犬が、散歩を好きになる一般的な方法を紹介します。
自宅で練習をする
首輪やリードが苦手な犬は、まず自宅で慣れさせましょう。首輪やリードに慣れさせるためにも犬の近くに置き、においを嗅いでもらいます。慣れてきたら、首輪とリードを付けます。リードをつけても、良い子にしていたらオヤツを与えましょう。
またリードを付けて歩く練習を、家の中でしておくと散歩もスムーズにいきやすいので試してみてください。自宅での練習はリードや首輪が苦手ではない愛犬は必要ありません。
刺激が少ない静かな道を選ぶ
外の環境に慣れさせるためにも、刺激が少ない道を選びましょう。また、時間帯も気をつけます。朝の人が少ない時間帯や、夜なども良いでしょう。そのほか公園などで少しゆっくりとして、周りの環境に慣れさせます。 たくさんの音や周りの景色を経験することで、徐々に怖がる頻度が少なくなってきます。
歩けたら褒める
散歩中少しでも歩けたら褒めましょう。褒めると同時にオヤツを与えるとより効果的です。また信頼できる飼い主さんがいれば安心と思ってもらうよう、普段から信頼関係を築くのも大切なことです。
もし他の犬や子どもなど苦手な対象が近くを通るときは、一旦アイコンタクトをとり伏せやオスワリをさせましょう。そうすることで、怖がる対象があっても大丈夫だと認識できるようになります。
怖くて止まっても犬のペースで散歩をする
怖がって歩かないときも、無理に引っ張ったり抱っこしたりするのは辞めましょう。無理に引っ張ると、余計怖がるだけでなく足裏をケガする可能性もあります。また抱っこをすると、いつまでも苦手意識から抜け出せなくなります。
歩くのが止まったら、10分でも15分でも一緒に止まって様子を観察します。立ち止まって動かない時間は、周りの状況(外の環境)を把握し吸収している時間です。
散歩中は無理に叱ったり引っ張ったりせず、徐々に慣れさせていきましょう。
犬が散歩を怖がる理由は犬それぞれですが、諦めず散歩を続けていけばいずれ散歩が好きな犬に変わり、散歩に行こうと催促してくるようにもなります。
ぜひ、散歩が大好きな愛犬と一緒にお散歩を楽しんでください。
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しつけヒント集編集チーム