「愛犬が常同行動を起こし始めたけれど、どうやって治せば良いのでしょうか?」 常同行動を放置しておくと、犬がケガをする可能性があるので心配な方もいるでしょう。そこで本記事では、犬の常同行動の理由や治す方法を紹介します。解決にむけての手がかりになれば幸いです。 |犬の常同行動を治すには - ドッグベースキャンプ

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犬の常同行動を治すには

公開日:2023.08.17

常同行動のため同じ指を舐めるトイプードル

「愛犬が常同行動を起こし始めたけれど、どうやって治せば良いのでしょうか?」

常同行動を放置しておくと、犬がケガをする可能性があるので心配な方もいるでしょう。そこで本記事では、犬の常同行動の理由や治す方法を紹介します。解決にむけての手がかりになれば幸いです。

犬の常同行動とはどんなもの?

犬の常同行動とは、意味のない行動を繰り返しおこなうことです。犬も人と同様に心の病気になり、人の病気でいう強迫性障害に類似している点があります。

具体的には、以下のような行動をとります。
・ハエを食べるような行動をする(ハエ食い行動)
・グルグル同じところを回る
・しっぽを追いかける
・同じ箇所をずっと舐めている
・影や後ろを気にする

短期的に同じ行動をとるのであれば問題ありませんが、数十分も同じ行動をとるのであれば常同行動と考えられます。

犬が常同行動をする3つの理由

犬が常同行動をする理由としては次の3つが考えられます。

1. 日常生活に不満があるため
2. 長期間にわたってストレスがあるため
3. 遺伝によるもののため

ひとつずつ紹介します。

日常生活に不満があるため

日常生活において、下記のような状態や環境が続き、不満があったりヒマな時間が増えたりすると、同じ行動を繰り返すようになるのです。

・長時間の留守番
・鎖につながれた拘束
・散歩の時間が短い
・ご飯量が少ない

長時間にわたってストレスがあるため

長時間にわたってのストレスも、常同行動を引き起こす原因になります。他の犬が苦手なのに同居犬が増えたり、病院が嫌いなのに動物病院へ毎日通院したりすると、ストレスが重なり常同行動がおきることもあります。その他、ケガや病気のストレスから常同行動をする犬もいるので、注意が必要です。

遺伝によるもののため

日常生活などに関わらず、犬種や遺伝によって常同行動を起こす場合もあります。親犬に常同行動や常同障害があった場合、遺伝として子犬も同じ行動を起こすことがあります。

その他、柴犬、トイプードル、シェパード、ボーダーコリーなど、遺伝的に常同行動をしやすい犬種もあるようです。必ずしも常同行動を起こすわけではありませんが、他の犬種に比べて起こしやすいので注意しましょう。

犬の常同行動を治す方法

犬の常同行動を治すには、時間がかかります。また個々の犬によって、治す方法が異なるので注意しましょう。一般的に効果のある犬の常同行動の治す方法を紹介します。

ステップ1:原因をつきとめる

最初に、常同行動をおこした原因を突き止めましょう。原因を改善することで、常同行動が徐々に落ち着く可能性があります。犬が幸せに暮らせる環境を維持できているか、しっかり確認します。

ステップ2:退屈な時間を作らせない

常に拘束されていたり、散歩の時間が短かったりすると退屈な時間が多くなります。そのため、できるだけ退屈な時間を作らせないことも常同行動を治すのに一定の効果があります。留守番の時間を短くしたり、散歩の時間を長くしたりしましょう。もし留守番が必要だったとしても、長時間ヒマをつぶせるおもちゃなどを与えておくのもおすすめです。

ステップ3:自宅でのルールを統一化

苦手なものを克服できず常同行動を起こしているのであれば、しつけのし直しも必要です。しつけの際は必ずルールの統一化をします。家族内でルールがまとまっていないと、しつけに統一感がでず犬が困惑します。またしつけの際に叱るのは禁物です。ドッグトレーナーに指導をしてもらいながらしつけをしましょう。

ステップ4:改善しなければ専門の動物病院へ

原因が分からなかったり改善しなかったりしたら、専門の動物病院で相談をしましょう。とくに常同行動をおこしている時の動画などをとっておくと、治療に役立ちます。尾を追ったり同じ箇所を舐め続けたりする場合は、エリザベスカラーをつけ様子をみます。病院にかかるべきかなどもトレーナー
に相談しましょう。

ハエ食い行動など、常同行動だと思ったら実は別の疾患の可能性もあります。普段の生活や犬の様子を細かく話すようにしましょう。

常同行動は、心の病気といわれています。人と同様、治すのも改善させるのも時間がかかりますので、しっかり犬と向き合っていきましょう。

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https://dogbc.jp/stuffblog/2019-02-23/

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