最近、次のような悩みを抱えた飼い主さんからのレッスン依頼が続けて入ってきました。「10年ほど前に飼っていた犬と同じ犬種(を迎えたが、以前の犬と違いこんなに大変だとは思わなかった」「2頭目として新しい子犬を迎えたが、多頭飼いをする準備が整っていなかったと後悔している」どの飼い主さんも飼ったことを後悔していました。 |犬を迎えるのはいろいろ考えてから!

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犬を迎えるのはいろいろ考えてから!

公開日:2024.07.17   
最終更新日:2024.09.18

新たに子犬を迎えるのはいろいろ考えてから

最近、次のような悩みを抱えた飼い主さんからのレッスン依頼が続けて入ってきました。

子犬を迎えたけどこんなはずでは

ケース1.
「10年ほど前に飼っていた犬と同じ犬種(大型犬)を迎えたが、以前の犬と違いこんなに大変だとは思わなかった・・・」

ケース2.
「2頭目として新しい子犬を迎えたが、多頭飼いをする準備が整っていなかったと後悔している」

ケース3.
「飼うなら小型犬が良いと思っていたのに、主人が前飼っていた犬と同じ大型犬を買ってしまい飼い続ける自信がない・・・」

どの飼い主さんも犬を何頭か飼ったことのある経験者なのですが、子犬との生活で大きな悩みを抱え、飼ったことを後悔していました。

大型犬は慣れているから!

一つ目のケースでは、飼い主さんはこれまで大型犬を3頭飼ったことがあり、大型犬を飼うことに慣れていたため、今回も問題なく飼えると思いラブラドールレトリバーの子犬を迎えました。

しかし、想像と違ったようで「なんでこんなに大変なの!!」とレッスンを依頼されました。

その最大の原因は、昔と今では飼い主さんの生活環境が大きく違っていたことにあります。かつてはお子さんが3人いる5人家族でしたが、現在はお子さんたちは独立し、ご主人も他界し、一人暮らし。また、足も悪く杖を使わないと歩けない状態です。

このように、以前ラブを飼っていた時の生活とは全く違う状況で、お子さんたちは「飼うなら小型犬」と勧めていたそうですが、「大型犬を歴代飼ってきたから大丈夫」という自信があり、ラブの子犬を迎えてしまったのです。

結果、頼れる家族も近くにおらず一人で犬の世話をすることになり、散歩も思うように行けず、非常に大変な状況に陥っていました。

先住犬のしつけをしていなかった

二つ目のケースでは、数年前初代犬を見送り、現在2代目の3歳の小型犬を飼っていて、多頭飼いをしたいと考え、半年ほど前に新たに小型犬の子犬を迎えました。

しかし、先住犬にきちんとしつけをしてこなかったため、新しい子犬のしつけをしようとしても、先住犬との兼ね合いで思うようにいかず、飼い主さんはノイローゼ気味になってしまいました。

特に先住犬のトイレのしつけができていないため、子犬も真似て失敗ばかりで、飼い主さんはかなりのストレスと焦りを感じていました。

そのため、2頭ともしつけトレーニングをしっかりやろうと思い、レッスンを依頼されました。

子犬のパワーについていけない!

三つ目のケースは、過去に2頭のゴールデンレトリバーを飼った経験がある60代のご夫婦です。

万が一の時は息子さんが犬を引き取ってくれるということで、最後のチャンスと思い、数年ぶりにゴールデンの子犬を迎えましたが、子犬のパワーについていけずレッスンを受けることに。

奥様は年齢的に小型犬が良いと考えていましたが、ご主人が以前と同じゴールデンを迎えてしまったため、基本的に家にいて子犬の世話をしなければならない奥様はかなりのストレスを抱えていました。

「前は」と「今は」では状況が違う

いずれの飼い主さんも過去の経験から「問題なく飼える」と思い子犬を迎えたところ、予想外の状況に陥っていました。これは、昔と今の違いをしっかり認識できていなかったためです。

家族構成の違い、自身の年齢、一頭飼いか多頭飼いかの違い、犬の性格の違いなど。

犬を何頭か飼ったことのある経験者だと、新たに犬を迎える時、「今まで困ったことがないから大丈夫」という自信が先に来てしまうことがあります。

しかし、過去と全く同じということはありません。

初めてだろうが何頭目だろうが、犬を迎える時はその都度、「今飼っても問題ない状況なのか?」「今飼うならどんな犬種が良いのか?」をぜひ考えてください。『後悔先に立たず』です。犬は“物”ではないので、安易に手放す(捨てる)ことはできません。

しつけトレーニングをすれば・・・

もちろん「こんなはずじゃなかった」と思っても、きちんとしつけトレーニングに取り組めば、その状況から抜け出すことはできます。ただし、多大な労力と時間、金銭的な負担がかかります・・・。

それを避けるためにも、犬を飼う場合は家族とよく相談して、熟慮してから迎えましょう!

ドッグベースキャンプ
トレーナー 小川亜紀子


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