急ぎ足のクレートトレーニング
最終更新日:2025.03.29
青葉区に住んでいる9歳のトイプードルのペリー君。
クレートにまったく入ってくれない
飼い主さん家族は1か月後に海外転勤を控えていたのですが、飛行機に乗せるためのクレートにペリー君が入ってくれず、何とか出来ないかとレッスンを申し込まれました。
海外転勤が決まってから、飼い主さん自身でクレートトレーニングをトライしたそうなのですが、クレートの中に一切入ろうとせず、初回に出張した時は「どうしよう」と困り果てている様子でした。レッスンをスタートしたのが出発の3週間前。出発まで時間があまりなかったためとにかくクレートトレーニングを集中的に行いました。
クレートトレーニングで大切なことは、最初の段階でクレートを「閉じ込められる場所」と思わせないことです。なので、決してやってはいけないことは「最初にいきなり犬を無理やり入れて長時間閉じ込めてしまう」こと。これをやってしまうと、犬はクレートを警戒して入ろうとしなくなってしまいます。
犬はもともと嫌いではない
多くの人がクレートは「狭くて入れるのを可哀そう」と思ってしまうのですが、犬は基本的に狭くて暗い所は嫌いではありません。特に怖がりな性格の犬は、クレートトレーニングを上手に行えば、クレートがシェルターのようになり喜んで入るようになります。
つまりは教え方次第で、大好きにも大嫌いにもなるということです。
今回出発まで時間があまりなかったので2回だけのレッスンでしたが、適切なステップでクレートトレーニングを行ったところ、警戒せずすんなり入るようになりました。
クレートの中で静かに待機するというところまでは、時間がなく教えることは出来ませんでしたが、飼い主さんはとりあえずクレートに素直に入れるようになってホッとしていました☆
何歳からでも身につけられる
ペリー君のような9歳という年齢からでも、適切に教えればクレートに喜んで入るようになります。もちろん子犬の段階でトレーニングすれば、もっと簡単に教えることが出来ますが、年齢が高くても教えることが出来ます。
クレートトレーニングは重要なトレーニングの一つです。日常生活でも活用できる場面がたくさんありますし、災害時には出来ないと困ってしまいます。
「嫌がるから教えるのは無理」
「狭い所に閉じ込めるのはかわいそう」
などとは思わず、ぜひトレーニングしましょう。
ドッグベースキャンプ
トレーナー 小川亜紀子