犬の多頭飼いするときのしつけは?
最終更新日:2023.06.27
青葉区に住んでいる10ヶ月のジャックラッセルテリアのラルフ君。7歳になるマックス君というラブラドールの先輩犬と暮らしています。10ヶ月とまだまだ子犬でやんちゃなラルフ君とは対照的に、マックス君はとても穏やかでおっとりとしています。
多頭飼いを成り行きに任せたが
でもやんちゃなラルフ君は事あるごとにマックス君にちょっかいを出し、興奮してくると激しく絡んでまるで襲っているような状態になってしまいます。
飼い主さんはラルフ君を迎え入れた当初、犬同士だからと止めることもなく成り行きに任せていました。しかし日を追うごとに激しさが増していって、のんびり2頭で過ごすことが出来なくなってしまいました。何とかしないとと思いしつけトレーニングを申し込まれました。
1頭で飼うよりも多頭で飼う方が犬も仲間がいて賑やかで楽しそう、と感じるかもしれません。でも多頭で飼うのは何かと大変です。分かりやすい点で言えば、エサの消費量は増え、ペットシーツなどの消耗品の消費も増え、散歩や身体の手入れなどの手間も増えます。そして犬同士のトラブルという厄介事も起きます。
それぞれが正反対
今回のように犬種も年齢も性格も違うと特に大変です。一般的にジャックラッセルテリアは動きが俊敏で、気性が激しく独立心が強いです。一方ラブラドールは温和で落ち着きがあり従順な性格です。
そして言うまでもなく子犬はやんちゃで成犬は落ち着いています。まさに凸凹。
飼い主さんが何もしないで2頭が自然と上手く関係を作る、というのは非常に難しいのです。
多頭飼いは良く考えて
初めて多頭飼いをする場合や同居する犬の性質が大きく違う場合は、やはり飼い主さんがしっかり知識を持って、犬同士の関係を上手に築けるように手助けする必要があります。そうすれば犬たちは素晴らしい関係を築き凸と凹が上手くはまり、毎日微笑ましい光景を目にすることが出来ます。
飼い主さんが日々しつけトレーニングに取り組んで、ラルフ君とマックス君も少しずつ2頭で落ち着いて過ごす時間が増えてきました。多頭飼いに限りませんが、きちんとした心構えと知識を持って犬を迎え入れれば、大きな問題が起こることありません。
もし多頭飼いをしてみたいなと思ったら、まず犬が増えることによる出費や手間をかけられるのか、どのような犬種を迎えたら良いのか、などいろいろ考えてみましょう。
ドッグベースキャンプ
トレーナー 小川亜紀子