吠えないことを褒める犬のしつけ
最終更新日:2023.06.06
青葉区に住んでいるチワワとポメラニアンのミックスのプー君は5歳。トイレは問題なく、ブラッシングや足ふきなどのお手入れも素直にやらせてくれて、トレーニングもすぐ覚えてしまい感心してしまうほどお利口さん。
吠えない状況をつくる
ただ唯一怖がりで警戒心が強いため吠えの問題がありました。知らない人が来ると吠え、特にお散歩で他のワンちゃんを見かけるとすごい剣幕で吠える、という行動に飼い主さんは困っていました。
プー君だけでなく、このような問題を抱えているワンちゃんはたくさんいます。散歩等で他の犬に吠えてしまう行動を改善させるためには、「吠えない状況を作って、吠えないことを褒める」のが最善策です。
つまり他の犬が来たらおやつやおもちゃを使って愛犬の気をそらし、無事にすれ違えたらよ~く褒めておやつをあげる、おもちゃで遊んであげる、ということをするのです。
これを繰り返していくと、「他の犬が来るとおやつがもらえるおもちゃで遊んでくれる」と覚え、警戒心よりも楽しいことを期待する気持ちが強くなり、吠える行動が減っていきます。
プー君も初めてのお散歩レッスンで数頭の犬と出会いましたが、おやつに気を逸らすことでほとんど吠えずにすれ違いが出来ました。
トリーツをすぐに取り出す
この練習で大切なことは「他の犬に気を取られる前に気をそらすこと」。そのためには愛犬が他の犬に気づく前に、スムーズにおやつ等を見せられるよう、取り出しやすい状態を作っておかなければいけません。
一番使いやすい物はトリーツポーチとかトリーツバッグと言われる写真のような物です。
もちろん小さなバッグなどで代用しても構いませんが、とにかくさっと取り出せるような物を利用してください。タイミングを逃してしまうと警戒心が先行して、おやつ等を出しても見向きもしない状態になってしまいます。
犬に吠えてしまったことを怒るのではなく、トリーツポーチなどを使って素早く対応し、吠えずにすれ違えることを褒めましょう♪
ドッグベースキャンプ
トレーナー 小川亜紀子