掃除機に吠えるコギーのしつけ
宮前区に住んでいる1歳半になるコーギーのクーパー君。生後3か月から定期的にしつけのレッスンに通っています。この頃は掃除機に向かって吠えるようになってきました。
どうして掃除機に向かって吠えるの?
通い始めの子犬のころは、手を見れば甘噛みをしてきて、自宅でも教室でもトイレと違う場所で排泄をしてしまいましあ。また、クレートに入れると「出して、出して!」と大騒ぎ。散歩では右往左往してまっすぐ歩けません。
けれど生後半年を迎える頃には、甘噛みもしなくなりトイレもコマンドで失敗なく出来るようになりました。クレートでも大人しく待機できるようになり、散歩もまっすぐ歩くようになりました。
ところが、生後半年を過ぎた頃から新たな問題がひとつひとつ出てきました。
まずは散歩中バスが通るとバスに向かって吠えかかるようになりました。
続いて1歳を迎える前には、飼い主さんがごみを捨てようとごみ箱から袋を出すと猛烈に吠えるように。
そして最近、掃除機をかけると猛烈に吠えて掃除機に襲いかかるという行動がでるようになりました。
幼年期を過ぎると問題行動も変わる
子犬のうちの問題行動は一般的に、人との接し方や排泄の仕方散歩の仕方など生活していく上で困る行動が中心です。しかし、幼年期を過ぎるとその犬が持っている性質上の問題行動が出てくるようになります。
例えば警戒心が強い犬はインターホンで吠える、散歩中他の犬や人に吠える。食いしん坊な犬は机の上の食べ物などを盗み食いするようになる。甘えん坊の犬は何かと要求吠えをするようになるなど。
クーパー君の場合はコーギーなので、もともと牛や羊などのかかとに噛みついて、吠えながら追いかけるヒーラーとして繁殖された犬種です。そのため目の前に動く物が見えると吠えかかってしまう、という問題が出てきたのだと思います。
掃除機だけでなくそれぞれにその都度
それぞれの問題に関して、その都度レッスンで改善するようにトレーニングをしました。
あえてバス通りで散歩の練習をし、教室のごみ箱を使ってごみ袋に吠えないように練習をしました。
先日は教室の掃除機を使って、掃除機に吠えかからないように練習をしました。
人間と同様犬も成長して日々生活をしていくと、好きな物や嫌いな物が変わったり行動パターンが変わったりします。特に老犬になると、身体の変化に伴って行動が変わってしまうこともあります。
子犬のうちに基本的なトレーニングをして問題がなくなったとしても、成長して予想外の問題が発生することもあります。
子犬・成犬・老犬と年齢のステージが変わると、出てくる問題も変わってくるということを覚えておきましょう。
ドッグベースキャンプ
トレーナー 小川亜紀子