抱っこすると暴れる子犬はどうしつける
最終更新日:2023.06.25
子犬を飼い始め抱っこしたいけれど、暴れてできないときがあります。子犬が安心して抱っこをさせてくれるには、信頼関係をつくり、抱っこの仕方をマスターすれば解決可能です。今回は抱っこ嫌いの原因と抱っこすると暴れる子犬のしつけ方をご紹介します。
抱っこすると暴れる子犬の原因は4つ
抱っこすると暴れる子犬の原因は、主に4つあります。原因によって対処方法が変わるため、覚えておきましょう。
抱っこされるのが怖い
抱っこすると、足が全て宙に浮くため怖いと感じます。犬は普段の生活で、足が全て宙に浮くシチュエーションはなく身動きが取れないため不安になるのです。怖くて暴れるなら、少しずつ段階を踏んで慣れさせれば問題ありません。
居心地が悪い
原因の1つに抱っこの仕方が悪く「居心地が悪いから降りたい」と感じている場合があります。たとえば足を強く持ちすぎて痛かったりお尻を支えてなかったために不安定でゆっくりできなかったりしたときに、居心地が悪いと感じるでしょう。抱っこの仕方さえ覚えれば解決します。
まだ遊びたい
子犬は遊びが大好きなため、抱っこよりも遊びが優先になっているときがあります。抱っこ=楽しいことと覚えさせれば、遊びをしていても抱っこをさせてくれるようになります。
嫌な思い出がある
抱っこは嫌なことと、すでに刷り込まれていると逃げ出そうとします。たとえば動物病院の健康診断や予防接種などをおこなうときに、抱っこされて怖かった記憶などが刷り込まれているとします。その後、自宅などで抱っこをしても「嫌なことをされるのでは?」と暴れてしまうのです。
暴れる子犬のしつけかた
暴れる子犬のしつけ方は、全部で6ステップです。
1. 触れ合うところから始める
まずは触れ合うところから始めましょう。頭や背中だけでなくお腹や足など、犬が嫌がる場所でも撫でたり触ったりできるようにします。信頼関係を築けると、抱っこもしやすくなります。
2. 脇の下に手を入れる
脇の下に手を入れる練習をしましょう。「抱っこ」など声掛けをしながら脇に手を入れ暴れなければ褒めます。暴れたときケガをさせないためにも、床など低い所でおこないましょう。
3. 上半身・下半身の順で徐々に持ち上げる
脇に手を入れられるようになったら、上半身から先に徐々に持ち上げます。暴れずにじっとしていられたら、その都度褒めてあげましょう。声かけだけでなく、好きなオヤツなどを与えるとより効果的です。
4. 抱き方を覚える
持ち上げても暴れなくなったら、正確な抱き方をマスターしましょう。両脇に手を入れて持ち上げたら片手は肋骨を手のひらで支えます。続いて反対の手と腕を使い、犬のお尻を包み込むようにお互いの体をぴったりと付けます。骨盤や太ももが不安定な状態だったり飼い主さんと犬の間にすき間ができていたりすると、居心地が悪いと感じ暴れる可能性があるので注意しましょう。
5. 抱き時間を伸ばす
最初は数秒でも暴れなければ褒めてオヤツを与えます。徐々に時間を伸ばしていけば、抱っこは心地よいものと感じ暴れなくなってくるでしょう。
6. 抱っこの後はゆっくり下ろす
暴れる犬は、高さを気にせず飛び降りようとします。かならず慣れるまでは、座った状態で抱っこの練習をしましょう。もし立って抱っこしている場合は、腰をおろして低い位置からゆっくりと子犬を下ろします。少しの段差でも子犬は骨折する可能性があるので、注意が必要です。
抱っこのしすぎにも注意
抱っこは危険を回避する時などに覚えておくと安心ですが、抱っこのしすぎは注意しましょう。犬が「抱っこをして」と甘えてきたときに毎回抱っこをすると、立場が逆転する可能性があります。また飼い主さんに抱っこされていることで、気が大きくなり周りの人に威嚇したり噛んだりする犬もいます。抱っこ自体は悪いものではありませんが、常に抱っこをするのはやめましょう。
抱っこすると暴れる要因は「怖い・不安」などの要素が高いです。まずは信頼関係の構築をおこないましょう。時間をかけ少しでも暴れなければ褒めることで「抱っこさせると嬉しいことが起きる」と認識させられます。信頼関係が構築できれば、より最短で抱っこが好きな犬になっていくのでぜひ試してください。
関連記事:
抱っこのしつけしてますか?
https://dogbc.jp/stuffblog/2016-11-18/
ドッグベースキャンプ
しつけヒント集編集チーム