犬のしつけは何歳までできるの?
「成犬を引き取ることになったけれど、上手くしつけられるかな?」 といった不安にかられることがあるかと思います。 しつけが子犬の時にしかできないのであれば、成犬を引き取って飼うのもハードルが高いものになります。でも、成犬はもちろん何歳からでもしつけは可能です。この記事では、しつけの適齢期や心得を紹介します。ぜひ参考にしてください。
犬のしつけは何歳までにした方が良いの?
犬のしつけは何歳までに、といった決まりはありません。家族として引き取ったその日から、しつけを始めましょう。とはいえ、成犬に比べると子犬の方がしつけはし易いといえます。子犬の場合、社会化期と呼ばれる3~12週の間にたくさん経験させてあげるほどしつけやすくなります。
なぜならこの社会化期は、人の子どもでいうと1~5歳に相当し吸収率が良いからです。幼い子供と同様、犬も社会化期は初めて見るものに興味をもち、たくさんチャレンジしようとする年齢なのです。
社会化期をすぎると、それ以降に初めて経験したものに恐怖を覚えたり、慣れるまで時間がかかったりします。ただ成犬になっても根気良くおこなえば、どんな犬でもしつけられます。
「5歳になったから」「シニア犬だから」と諦めず、ぜひ愛犬を信じチャレンジしてください。
しつけはなぜ必要か
犬のしつけは、人と犬が共存するために人が考えたマナーです。そのため、人間社会に住まない野犬などには必要ありません。しかし人間社会の中に入って一緒に暮らすためには、周りの人に迷惑をかけないことが大切です。
トイレの失敗や無駄吠え・噛み癖などがあればそれらを直さないとお互いが気持ちよく生活できません。犬が怖い思いをしないためにも、そして飼い主と最期まで幸せに暮らすためにはしつけが必要不可欠なのです。
しつけをするために必要な2つの心得
しつけをするために、必要な心得は以下の2つです。
・信頼関係を構築する
・家族全員がしつけに参加し一貫性を持たせる
ひとつずつ紹介します。
信頼関係を構築する
犬のしつけには信頼関係がもっとも大切です。そのためにも愛情を持ち、人が犬に心を開かないといけません。たとえば、愛犬がすぐに噛む犬だとします。触るたびに「怖い」と恐る恐る触れば、確実に噛まれることでしょう。まずは、人が犬に心を開きどんな性格でも受け止めてあげましょう。
また信頼関係を構築するには、犬の性格を判断することも必要です。たとえば怖がりであれば、様子をみながら犬のペースに合わせてあげるといったように、信頼関係を築きたいからといってガツガツと撫でたりしてはいけません。
まずは名前を呼んでアイコンタクトをとり、どこを触っても嫌がらないよう少しずつ体全体を撫でられるようにします。犬が飼い主さんを信頼すれば、呼び戻しや散歩などもよりスムーズにおこなえるのです。
家族全員がしつけに参加し一貫性を持たせる
しつけは家族全員が参加し、指示出し(コマンド)などには一貫性を持たせましょう。人によって指示が異なると犬が戸惑ってしまいます。
たとえば一部の家族しか、しつけに参加していない場合をイメージしてください。お父さんはテーブルから食卓のご飯をくれるのに、お母さんはいけないと指示をだすとします。犬にとっては「この前は良かったのになんで?」となるのです。
犬が混乱しないためにも、原則家族みんなでしつけに参加し、しつけのルールを家族内で決めましょう。
そうすることで、犬は人の指示を理解しやすくなります。
子犬のほうがしつけを吸収しやすいですが、成犬になってからでも可能です。ただ時間がかかるため、根気よくしつけていきましょう。
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しつけヒント集編集チーム