犬用ガムを取り上げると怒る
最終更新日:2023.06.06
「普段は良い子なのに、犬用ガムを取り上げようとすると唸って怒る」とお悩みの方。性格が変わったかのように、怒る愛犬をみると不安になりますよね。そこで犬用のガムを取り上げると怒る理由や、対処方法となる「ちょうだい」のしつけ方を紹介します。
ちょうだいのしつけ方を覚えておくと、犬用ガムだけでなく噛んでほしくないものを無理に取り上げる必要がなくなります。ぜひ参考にしてください。
犬用ガムを取り上げると怒るのはなぜ?
犬が持っているガムを取ろうとすると怒るのには、いくつか理由があります。ひとつずつ見ていきましょう。
大切なものまたは執着しているものだから
ずっと噛み続けていると「このガムは自分の物だ」という、認識が強くなり執着し始めます。そのため犬用ガムを取り上げようとすると大切なものを取られたくない気持ちが強く出てしまい怒るのです。
取り上げた相手を信頼していないから
飼い主さんとの信頼関係をまだ構築できていないと、怒る場合もあります。犬と人が生活していくには、信頼関係の構築が必要不可欠です。
社会化期でのしつけをしなかったから
生後3〜14週の間に、しつけをしていなかったり、親や兄弟から引き離されコミュニケーション能力が低かったりすると、怒る場合があります。小さい頃に色々な経験をしておくと順応しすぐに怒ることは減りますが、経験が少ないとその分順応できず怒ったりしつけしにくくなったりします。
怒ると取られないと学習したから
犬用ガムを取り上げられそうになったとき、怒ったら取り上げられなかった経験をすると、そのことを学習しそのあとも怒るようになります。繰り返せば繰り返すほど、怒ると取られないと学習していきます。
物に執着しやすい犬への対応ポイント
物に執着しやすい犬への対応するには、以下の2つがポイントになります。
・無理にとるのは危険
・常に持っておけるオヤツやおもちゃは置かない
無理にとるのは危険
犬が執着している物を、無理に取り上げるのはやめましょう。無理に取り上げると、より執着し怒るようになったり慌てて飲み込んでしまい誤飲に繋がったりするからです。無理にとらず気付かない時にスッと取るか、「ちょうだい」のしつけをすると良いでしょう。
常に持っておけるオヤツやおもちゃは置かない
原則、執着しやすい犬の場合、常に持っておけるオヤツやおもちゃは置かないようにします。犬用ガムでなくても、ブタミミや蹄・ボール・ぬいぐるみなどに執着し噛むこともあります。長く噛むおもちゃやオヤツは、ちょうだいのしつけが完璧になってからが良いでしょう。
ちょうだいのしつけ方
物に執着し取ると怒る場合「ちょうだい」や「はなせ」などのしつけをするのがおすすめです。ではちょうだいのしつけ方を簡単に紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
「ちょうだい」と声をかける
まずは、アイコンタクトをとりながら手の平をみせ「ちょうだい」と声をかけましょう。その際、無理に取り上げることは禁物です。次に、犬がすぐに食べきれて代わりになるオヤツを見せます。
取り上げて怒らなければ褒める
口から渡したくない物を離したり、取り上げても怒らなかったりしたら、高い声で褒めながらオヤツを与えましょう。そして大切にしている物を渡して、またちょうだいと声をかけます。何度も繰り返すうちに、「ちょうだい=良いことが起きる」と学習し、取り上げられることに不快感がなくなっていきます。
犬用ガムを取り上げると怒る理由は、常にそばに置いておくことで大切なものとして認識している可能性が高いです。そのほか信頼関係の構築不足・社会化不足・怒ると取られないと覚え込んでいる、などが考えられます。
基本的には怒る要素であるオヤツやおもちゃを与えたままにしないのが無難です。とはいえ、今後また他のもので怒る可能性もありますので、ちょうだいのしつけをしておくと良い関係を作る事ができます。
ぜひ、ちょうだいのしつけをして犬が取り上げても怒らないようになってから、犬用ガムを与えてください。
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