犬種が違えば性格もちがう、秋田犬は?
最終更新日:2023.07.03
ここ最近テレビ等で、秋田犬についてのニュースをよく目にします。平昌オリンピックのフィギアスケートで金メダルを獲得した、ザギトワ選手が秋田犬を飼うということで注目が集まっているからです。
テレビでは秋田犬がブーム?
その影響か秋田犬を扱うペットショップやブリーダーに、問い合わせが増えているそうです。テレビ等のメディアで見聞きすれば興味を持って、「飼おうかな」と思うのは当然だと思います。
しかしどんな犬種であれテレビなどを見て、
「可愛い感じの犬だから」
「立派そうな犬だから」
といった興味本位だけで飼う決断はしないでください。
欲しいと思った犬種があれば、必ずその犬種についてよく調べてから飼うかどうかを決めてください。秋田犬に関して言えばテレビ等では、
「見ためが愛らしく温厚で
飼い主に忠実で
信頼関係を築けばとても
良いパートナーになる」
と言われています。
そもそも秋田犬という犬種は
がしかし、古くは熊や鹿など大型動物の狩猟犬として、また江戸時代から明治時代にかけては闘犬として飼育・繁殖されていました。
実は攻撃性が高く、賠償責任事故の犬種ごとの発生率で秋田犬がもっとも高いんです。茨城県では咬みつき事故を起こしやすい犬として「特定犬種」に指定されています。つまり秋田犬は単に大人しくて飼いやすい大型犬ではなく、攻撃性が出ないように、しっかりしつけをしなければならない犬種ということになります。
秋田犬に限らず犬種の特性をよく知らないまま飼ってしまうと、
「こんなはずじゃなかった」
ということになってしまいます。
飼う前に犬種のことを調べましょう
実は私が飼っているジャックラッセルテリア(JRT)は、ペットショップの店員に、
「飼いやすい犬ですよ」
と言われ、
よく知らないまま飼ってしまった方が手に負えなくなり、生後7か月の時に手放され縁があって私が引き取りました。以前の飼い主さんは飼っていたシーズーが亡くなり、その後すぐ新しい犬を求めてペットショップへ行き、JRTをシーズーと同じような犬種だと思って飼ってしまったそうです。
この犬種のことを少しでも知っている人なら、シーズーとは全然違う性質だと分かるはずです。
残念ながら犬種のことをよく知らないまま飼ってしまい、結果飼いきれなくなってしまうケースがたくさんあります。
犬を飼うということは、命に責任を持つということです。最期まで愛情を持って飼えるように、犬種については調べるようにしましょう。
ドッグベースキャンプ
トレーナー 小川亜紀子