犬が問題行動するワケは?
最終更新日:2023.05.25
青葉区に住んでいる生後8か月になる柴犬のパニちゃん。甘噛み、足を拭こうとすると暴れる、撫でようとすると逃げる、などの問題行動を改善するために教室に通っています。
ビビり屋だけど少しずつ尻尾が上がる
お転婆な女のコなのですが、実はと~っても怖がりさん。初めて教室に来たときは入り口付近で怖がり「入りたくない!」、と一歩も動かず飼い主さんが抱っこをして入ってきました。
そしてレッスンの部屋に入ってリードを外して自由にさせても、尻尾は下がり不安そうにウロウロするばかり。私がおやつを見せても怖がってなかなか近づきません。辛うじて飼い主さんからは食べてくれたので、とにかく怖くない場所であることを教えるために飼い主さんに褒めながらおやつを与えてもらいました。
すると少しずつ尻尾があがり20分もすると私の手からおやつを食べられるようになり、後半は尻尾が下がることもなく楽しそうな様子に変わりました。
ビビり屋からお転婆娘へ
2回目のレッスンでは部屋に入る時にまた立ち止まってしまい抱っこをしなければならなかったのですが、部屋に入った途端尻尾が上がり喜んで私のところに近づいてきました。そして「見違えるようにお利口さんになりました!!」、と飼い主さんが嬉しい報告をしてくださいました。
そして3回目のレッスンでは、レッスン部屋に入る前少し立ち止まったものの抱っこせず自分の足で歩いて入ってくることが出来ました。レッスンに通うまで飼い主さんは、パニちゃんをビビり屋さんだと認識していましたが、それよりも”元気の良いお転婆娘”というように思っていました。
問題行動の原因をしっかり見つける
そのため何か問題のある行動をする度に叱っていたそうです。けれどもパニちゃんが興奮して暴れたりする原因は怖さだったので、叱ってもより怖がってしまい改善がみられなかったのです。初回のレッスンで”怖がり”であることを飼い主さんが認識をして、これまでと違う対応をすることで見違えるように“お利口さん”になったのです。
犬の問題行動には必ず原因があります。その原因を理解せずにただ叱るだけでは一向に問題は改善しません。逆に言えば問題の原因をきちんと理解して対処すれば、スムーズに改善するということです。
もし愛犬に問題行動があるとしたら、なぜそのような行動をするのかということをまずは考えるようにしましょう。
ドッグベースキャンプ
トレーナー 小川亜紀子